STORIES:OKUROJI
【PEOPLES】#7
富士山に魅せられて転職!アウトドアにはまった元美容師店長

2020.12.21
人の顔が見える店は、通いたくなる。名物店長がいる店ならなおさらだ。毎回OKUROJIの”人”にフォーカスを当て、生い立ちやこの仕事を選んだきっかけ、お店のことなど、その人の魅力に迫ります。第6回は、『finetrack HIBIYA HUT』の佐久間 学さん。
Photo:Mizuho Takamura Text: Akane Imoto
富士山のご来光に心を奪われ、登山にどハマリ
実はアウトドア業界に入る前は美容師をやってたんです。その頃のサロンの店長が軽いノリで「富士山行きたい」って言いだしたのがきっかけで、初めて富士登山することになりました。登っている間は結構辛かったんですが、山頂で見たご来光が本当にきれいで…。あれは心を打たれましたね。

その時に装備を準備したので1回で辞めたらもったいないと思って、そのまま山登りにはまりました。富士山に登って以降、貴重な週一の休みはほぼ山登り。それぐらい山が好きな気持ちが大きくなりすぎて、6年前に美容師を辞めて、前職のアウトドアショップに転職しました。そこで販売を経験した後finetrackに入社して、今4年目になります。
業種はがらりと変わりましたが、山登りを通して人と話すことが好きだと実感していたので、販売職を難しいと思うことはあまりなかったです。逆にお客さんと山登りの知識を共有できるようになったことが楽しかったですね。
技術に自信あり! メイドインジャパンの高機能アイテム


登山だと標高が高い場所は気温も低いので、汗で濡れた下着は体温を下げる原因になってしまいます。ドライレイヤーなら体を濡らさずに体温を保てるので、よく汗をかく人には非常に効果的。店頭で実演をやっているので、ぜひ見てください。実演を体感された方は、みなさん一様に感動していただけます。ドライレイヤーはブランドの原点ともいえるアイテムですね。
ちなみにfinetrackの製品はすべて国産です。アウトドアで本当に必要なモノを、高い品質で創り、お客様にアウトドアでの安全と快適を届けるためです。加工メーカーと二人三脚で素材から開発するということもやっています。

個人的なおすすめは、ストレッチ素材のアウターシエル。アウトドアの時に重ね着をすると動きづらいんですけど、これは一番外側にもストレッチが効くようになるので動きを妨げません。裁断も動きやすさを工夫しているので、登山時の快適さが変わりますよ。シルエットもスリムなので、自転車などにもおすすめです。


“遊び”で人と人がつながる場所にしていきたい
日比谷店はブランドを知らない若い方がふらっと立ち寄られることも多いので、そういう方達と繋がれるいい場になってます! 巷でキャンプも盛り上がっているからなのか、展示しているテントに惹かれて入ってくる人もいますね。

この店の在り方としては、お客さんが遊びに来てくれて、「○○行ってきたよ!」って遊びの報告をしてくれる人が増えるのが理想です。お客さんがスタッフを頼りにしてくれるようなお店にしていきたいですね。
あとは、体験を通してお客さん同士が繋がれるコミュニティをお店で作っていきたいです。アウトドア業界ってみんな自然が好きなので、他社の人とも仲良いんですよ。僕もこの業界でつながりが増えて、一緒に雪山や釣りに行く友人が出来ました。だから、お店でもアウトドアで人と人を繋げることをやりたくて。登山ばかりやっている人に自転車や釣り、スキーなど他のアウトドアの遊びをやるきっかけを提案して、そこで必要なものがfinetrackのアイテムになればさらにいいなぁと思ってます。
現在は屋内イベントが多いのですが、屋外イベントもやりたいと考えています。管理釣り場に現地集合で、毛ばりを使うテンカラ釣りをみんなで楽しむ企画なんておもしろそうですよね。僕は今テンカラにはまっているので、ぜひいろんな方にやってほしい! 実際に商品の実演もできればいいですが、まずはイベントが実現できてみなさんに遊びを楽しんでもらえるのが一番かな。商品は二の次でも(笑)。

PROFILE
佐久間 学(さくま・まなぶ)さん
神奈川県出身2017年にfinetrack入社。TOKYO BASEを経て、HIBIYA HUTのストアマネージャーに就任。好きな芸能人は木村文乃で、料理写真が並ぶインスタアカウントのファン。趣味は山登り、渓流釣り、SUP、スキーなど。一番最近登った山は日光白根山。OKUROJIで好きなお店は『Hawk Feathers』。「店長の堀井さんとはよくキャンプ行きたいね、って話してます!」